BIツールとは、ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)ツールの略で、企業や組織がデータを「見る」「分析する」「活用する」ためのソフトウェアです。
たとえば、売上・アクセス数・顧客データなどを集めて、グラフや表に整理し、「売上が伸びた理由」「改善すべき点はどこか」といった意思決定に結びつけるために使われます。

BIツールのメリット

表やグラフを自動更新でき、いつでも最新のデータが見られる
データの「傾向」「異常値」にすぐ気づける
複数人と共有できて、チームで意思決定しやすくなる

代表的なBIツール

■ QuickSight(クイックサイト)
Amazonが提供するクラウド型のBIツールで、AWSとの親和性が高いのが特徴です。大量のデータも高速に処理でき、グラフやダッシュボードを簡単に作成できます。コードを書かなくても分析が可能なので、非エンジニアにも扱いやすい設計です。料金体系は「使った分だけ支払う」従量課金制なのもポイントです。

■ Tableau(タブロー)
データの可視化に強く、インタラクティブなグラフやダッシュボードが直感的に作れます。操作画面が分かりやすく、ドラッグ&ドロップで分析を進められるのが特徴です。企業や教育機関でも幅広く使われており、情報の「見せ方」に強みがあります。一方でライセンス料はやや高めです。

■ Power BI(パワービーアイ)
Microsoftが提供しているBIツールで、Excelとの連携が非常にスムーズです。使い慣れたOffice製品との親和性が高く、導入のハードルが低いのが魅力です。小規模な分析から大規模なビジネスインテリジェンスまで幅広く対応できます。比較的リーズナブルな価格帯で利用可能です。

■ Looker(ルッカー)
Googleが提供するBIツールで、データモデリングに強い点が特徴です。SQLベースで柔軟なデータ分析ができ、データガバナンス(統制)を重視する企業に向いています。ダッシュボードの共有機能も充実しており、チーム全体での活用に適しています。やや上級者向けのツールですが、カスタマイズ性は抜群です。

まとめ

BIツールは一部の分析担当者だけのものではなく、チーム全体の意思決定をサポートするためのツールです。
難しそうに思えるかもしれませんが、使いこなせば業務改善や提案力アップの武器になります。これを機に、自分の仕事にどう活かせるか、少し想像してみてください。


参考

BIツールとは?初心者にも分かりやすく丁寧に解説 | TRYETING Inc.(トライエッティング)
https://www.tryeting.jp/column/5685/
BIツールとは?基本から仕組みまでかんたん図解|BIツールはLaKeel BI
https://bi.lakeel.com/course/detail01/
AWSのAmazon QuickSightとは?特徴6つと使用方法を解説 | ITエンジニア派遣ならオープンアップITエンジニア
https://www.openupitengineer.co.jp/column/it-technology/8289