こちらの本。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B085HS4NWT
p. 9
『私たちは、歴史というものをしばしば直線的(リニア)にとらえがちです。これは、歴史は過去から未来に向かって一直線に進んでいるという考え方ですね。でも、たくさんの人間の活動の積み重ねである歴史は、本当はもっと複雑なはずです。紀伝体で書かれた『史記』は、その複雑さをすくい取っている。そこにも、私たちが未来を考える大きなヒントがあると思います。』
論理はリニア、って本の中で言ってるから、論理だけで深い未来は考えられないってことか。
p. 14
『殷の時代に、』
〜
『心の働きがなかったかどうかはともかく、それを文字化するということが殷の時代にはまだなかったんですね。』
大盂鼎がなぜ論理が生まれた瞬間って言えるんだろ、と思ったけど、論理がそれ以前になかったかどうかはともかく、今見つかっているモノの中で一番古くて文字化されているものが大盂鼎ってことか。
p. 53
今まったく無いものが大転換を引き起こすなら、それを予測するなんて無理じゃない?って思ったけど、VRやMRはSFやアニメの中にはあった、って言ってるから、そっか、「イメージする」ことで、未来に本当になることを概念にすることができるのかと思った。
p. 59
へー。
殷の時代の人は酒を飲みすぎた(変えられない固い過去)。ゆえに、周が正当なのだ。
という記述がある。
これが論理が生まれた瞬間。
それにより、時間、時と時の間(過去、現在、未来)が生まれた。
それにより、過去から現在を説明できる。
(原因から、なぜいまこうなっているかを説明できる。)
このころできた学校は、過去という変わらないものを継承し、未来のことを考えていくための場所。
ふむふむ。
p. 62
文字によって書かれる文章はリニア。直線的。これが論理を生んだ。
リニアってことは2次元。
だが世界は3とか4次元に見える。
ゆえに論理は不完全。
原因には嘘を置くこともできる。どうとでも言える。
それは、論理は直線的だが、本当の原因はそんなに単純ではないから。
このへんおもしろ。
p. 85
『法の適用に例外を認めるのと認めないの、どちらがいいと思いますか。』
〜
『これは解決がつかない問題です。このような問題を前にしたとき、簡単に結論を出そうとせずに、それに悩み、そして考え続ける、それが大事なのだと私は思います。』
難しいけどきっとそうだよね〜
p. 113
その人自身が直接できなくても、誰かを使ったりうまく協力することで皇帝になれた。
とある。
現代の私たちも全く同じで、一人でできないことが多いんだから、人との関係をうまく使ってなにかを成し遂げることが大事だと思った。
ほか
「マネジメント」でも、今は「変化の時代」みたいなこと言われてるけど、ずっと変化の時代じゃない?
物心ついてからというか、パソコンが家庭にも普及してすごい未来がやってくるぞ的なのから、インターネットの普及、SNSの時代、とずっと変化してる気がする。自分が生まれる前に「今は安定の時代です」って言われてることってあったのかな?
なんかの研究の話で、古代の人も「最近の若者は‥」って言ってたってのと同じで、どの時代の人も「今は大転換機だ」って言ってたんじゃないのかなあ?
論理って、人間の歴史として登場したのは周のころだとして、一生のうちいつ習得されるんだろう?何歳から理解できる、みたいな。
人間の発達の話で、0歳の赤ちゃんにおもちゃを認識させて、布で覆い隠すとそのおもちゃを探そうとしない(おもちゃは消えたことになっている)。1歳前後で、布をめくるとおもちゃがあることを理解できる。ってのがあるから、1歳前後くらいということか。。?
特別授業『史記』(安田登) 感想メモ
